紫電改についてのニュースが話題になっています。
アメリカ兵が乗ったB29を相手に戦った紫電改の話なのですが、途中で気になるものがありました。
昨年から大分県竹田市の山中で、ガラスや鉄の破片が相次いで発見されている。その数、約60点。太平洋戦争末期に旧日本軍が投入した戦闘機「紫電改」の残骸とみられる。戦況打開への一筋の光として、日本に続々と襲来する米軍機に立ち向かった当時の新鋭機。
出典 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190813-00010001-nishinp-soci
B29を撃墜で来たのですが紫電改のパイロットは亡くなってしまいました。
原因は垂直背面攻撃という飛行機とパイロットに負荷が尋常じゃないくらいにかかることをしたのが原因でした。
撃墜したB29の乗組員は船長は捕虜になったそうです。
被弾したB29はコントロールを失い、乗組員たちは機体を放棄してパラシュートで脱出。地上で住民らに捕らえられたり、交戦中に死亡したりした。機長として東京へ送致されたワトキンズ氏以外の捕虜は、後に九州帝国大(現在の九州大)に移され、片肺切除などの生体解剖手術を受けて死亡した。
出典 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190813-00010001-nishinp-soci&p=2
そしてほかのパイロットは片肺切除などの生体解剖手術を受けて亡くなったそうです。
片肺切除?
これは治療なのでしょうか?
他にも気になった方は多かったようです。
しかも生体解剖って実験じゃないのか?と思いました。
恥ずかしながら今回のこの事件は知らなかったです。
ツイッターを見ていると知っている方は多いようです。



生体解剖手術とは?
太平洋戦争末期の1945年5月、福岡市を始めとする九州方面を爆撃するために飛来したアメリカ陸軍航空軍のB-29が、熊本県・大分県境で第三四三海軍航空隊所属の19歳、粕谷欣三一等飛行兵曹が操縦する戦闘機紫電改によって撃墜された。機長のマーヴィン・S・ワトキンス(Marvin S. Watkins)中尉以下、搭乗員12名が阿蘇山中に落下傘降下した。3名は現地で死亡。生き残ったのは9名であったが、東京からの暗号命令で「東京の捕虜収容所は満員で、情報価値のある機長だけ東京に送れ。後は各軍司令部で処理しろ」とする命令により、機長のみが東京へ移送された。残り8名の捕虜の処遇に困った西部軍司令部は裁判をせずに8名を死刑とすることにした。このことを知った九州帝国大学卒で病院詰見習士官の小森卓軍医は、石山福二郎主任外科部長(教授)と共に、8名を生体解剖に供することを軍に提案した。これを軍が認めたため、8名は九州帝国大学へ引き渡された。8名の捕虜は収容先が病院であったため健康診断を受けられると思い、「サンキュー」と言って医師に感謝したという。
生体解剖は1945年5月17日から6月2日にかけて行われた。指揮および執刀は石山が行ったが、軍から監視要員が派遣されており、医学生として解剖の補助を行った東野利夫は実験対象者について「名古屋で無差別爆撃を繰り返し銃殺刑になる」との説明を受け、手術室の入り口には2名の歩哨が立っていたという。
その後GHQがこの事件について詳しく調査し、最終的に九州大学関係者14人、西部軍関係者11人が逮捕された。なお、企画者の一人とされた石山は「手術は実験的な手術ではないのでその質問には答えられません、私が行った手術のすべては捕虜の命を救う為だったと理解していただきたい」と生体解剖については否認し続け、独房で遺書を書き記し自殺した。
最終的なGHQの調査で、捕虜の処理に困った佐藤吉直大佐が小森に相談し、石山に持ちかけ実行されたことが判明したが、企画者のうち小森は空襲で死亡、石山は自殺したため、1948年8月に横浜軍事法廷で以下の5名が絞首刑とされ、立ち会った医師18人が有罪となった。https://ja.wikipedia.org/wiki/九州大学生体解剖事件
まぁ戦争中なだけにありえそうな事件ですね。
この事件をさらっと書いているヤフーニュースもすごいですが。
生体解剖実験で行われた事です。
- 不足する代用血液の開発のための実験
- 結核の治療法の確立のための実験
- 人間の生存に関する探求
- 新しい手術方法の確立のための実験
なかなかえぐいですね。
この事件を描いた小説がありました。
この小説も有名なようです。
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遠藤周作は『海と毒薬』で「知的訓練のある」医学研修生が、「これに参加するのはあなたの自由だ、強制はしない」と言われたのに、アメリカ人捕虜の生体解剖実験に参加してまう過程を描いたが、本当に恐ろしいのは、この小説を読んでいると我々日本人はまたきっと同じことをすると思えてくることだ。
— 鯖ヒカル (@h_sowerberry) August 11, 2019
九大医学部の生体解剖実験は有名な話だけど、知らない人が多いんだな。「自虐的」だと事実を覆い隠してきた歴史教育の賜物だよ。
731部隊の生き残りに取材した「悪魔の飽食」に加えて、遠藤周作の「海と毒薬」は読むべき。気持ちの良い内容ではないが、日本人なら読まなくてはいけない。
— 流浪の千葉県民 (@singlove1QQ2) August 13, 2019
B29の船長は日本が情報を抜き取りたいがために捕虜にしましたが、後に帰国しています。
その他の一緒につかまったアメリカ兵は生体解剖手術によって亡くなってしまったんですね。
まぁ自国の恥ずべき部分というのはわかりますが、ここまでさらっと書くとは「そんな事件もあったね。」と言っているように感じました。
この事は後世に伝えていけなければならない、戦争の話だと思います。
紫電改の話も大事ですがこの話のことも大事ですね。
紫電改の展示場が愛媛にあるそうです
紫電改展示館行ってきました。現存する唯一の紫電改との事で、これは撃墜され水没したものを回収、修復したもので当時の面持ちを見ることが出来ます。
他にも備品やジュラルミン製湯たんぽを触れます。
興奮が、興奮が止まらねぇぜ…. pic.twitter.com/kQd7oAhVHZ
— わびさび (@wabisabi0120) August 13, 2019
ちょっと話を変えて紫電改の展示館のことを書いておきます。
http://www.nanreku.jp/site/ainan/shidenkai-tenjikan.html
けっこうな山奥にあります。
生体解剖の記事まとめ
今回ひょんなことからこの事件を知りましたが、知らなかった自分が情けなく感じました。
このような事件は日本が知っておかなければいけない事件だと思います。
最後まで読んでいただいてあろがとうございました。